携帯オサルスのおすすめランチ 「ランチdeチュ」その64
このあいだ『63回もランチをやっていてネタ切れにならないの?』 と言われて・・・。なぜか! ならないんだよね〜。ふふふ・・・こちらには強い助っ人がいるからさ。今日の助っ人は、銀座でもう20年以上画廊を経営しているH画廊のHさん。
●まずは恒例お約束、美術を志した切っ掛けをば・・・。
お待たせいたしました。 「あ! 美味しそう」 ●どうですか。 「美味しいですね」 - - - - ん〜。本当に高級感がありますね。流石グルメのHさん、いいもん食べてるなあ。あ! ごめんなさい。お話の続きを・・・。
●当時は写真を撮っていたんですか。 「そうですね。でもまだ人に発表できる感じではなくて。元々オブジェを作ったりとか行為する事が好きだったので、ここだったらやりたかった事を全部やっていい場所だと思って・・・。そんな感じですね。アートを始めたのは30才からです」 ●今までビューイングルーム・ヨツヤや資生堂の展覧会を拝見して、何故か近づきがたいイメージがオサルスの中にはあったんですが・・・。 「ナーバスで内にこもったセンチメンタルなロマンチストみたいな?」 ●いや・・・。でも、『ニュー・シベリア・カフェ』のあの部屋のあの暗さは凄く身近に感じられました・・・。あの暗さはオサルスの心の中に持っている暗さと共鳴したように思います。
●あの暗さは魅力的ですね。 「あの暗さにしたのは単純な理由で、部屋の蛍光灯を消すとナツメ球だけの暗さが残るじゃないですか。あの暗さが凄く自分にあっているなと思って。あれをもう少し明るくするとしらけちゃうんです。 ●あの暗さは子供の時に体験していませんか。 「しましたね。実際はあんなに暗くなかったかもしれませんが昔はうちも裸電球でしたし、電球の横についていたちっちゃな球の暗さじゃないですか。小さい時に寝ながら天井を見ていて色々な幻想を思い浮かべて、あの暗さの中でイメージを繰り広げていたのではないでしょうか」 ●子供の時はどんな感じでした?
●判るな・・・。あの暗さが判る人は想像力が豊かな人ではないかと、自分でいうのもなんですが・・・。処で何故シベリアが出てくるんですか。 「元々 『ニュー・シベリア・カフェ』 はインターネット上にある恋人同士の二人だけの掲示板。それを作品にしようとは最初全然考えてなくてサイトの為に考えたものなんです。シベリアというのは『きた』という洒落です」 ●小説がかけそうですね。
●オサルスの言った小説というのはストーリーというよりは行間が出せる作品だと思ったからです。
●作品はパッと閃くものですか。
●ちょっと話を変えますが、写真は誰でも撮れますが、でもいい写真は誰にでも撮れるものではないですね。 「写真家とカメラマンの違いじゃないですか。カメラマンはテクニックは凄いけれど写真家はテクニックはいらないですよ」 ●写真の勉強はどのように? 「プリントがやりたかったので写真学校に1年通いました。でも撮りたいものは決まってましたので先生の言う事は関係ないんです。写真はカメラが好きな人と 写真が好きな人と手段として写真を使っているだけの人と、私は手段として写真を使っている感じで・・・写真そのものの存在は好きです」 ●写真はいいんだけど・・・写真が上手く撮れないと料理が美味しく見えないから写真は怖いんですよ〜。感性の問題だとしてもどうやったら開けるんだと思うんですよね。
お待たせしました。メインの鴨のローストです。 今度はお皿の周りがピンクで綺麗ですね。鴨についている野菜がいいですね〜。里芋に蓮にさつま芋、和の野菜が鴨にあう。さっぱりしていて柔らかくて美味しい。鴨は特に好きなので今日のメニューは嬉しいな。 「野菜のセンスがいいですね。フランス料理はビジュアルとか様式みたいなものが大事なんでしょうね」 ●フランスといえば外国生活は如何ですか。 「住んだ事はないんです。展覧会は招聘されて何度かしましたけど。今までドイツ・オランダ・オーストリア・スウェーデン・イギリスでやりました」 ●ヨーロッパはお好きですか。
●では、最後にモットーをお聞かせ下さい。 「モットーは 『決め付けない事』 ですかね」 どうもありがとうございました。
最後のお楽しみデザートです。このケーキの中からお好きなものを三種類、無花果のシロップづけが不思議な味で美味でした。
おなか一杯、美味しかった〜。 日常の積み重ねが生きるという事なんですよね。
生きるなんていうと何か重い感じでいやだけど・・・。それと波乱万丈よりも穏やかな人生の方がいいな。でも残念な事に願おうが願うまいが誰にとっても人生は波乱万丈! あ〜あ! 決め付けるつもりはないけれど、生きる事は大変です。 そう言えば三田村さんとお話していて思い出した事がひとつ。オサルスも幼稚園時代、自閉症ぎみで、何本もの傘で家のようなものを作ってその中にじっと座って閉じこもっていたんですよ。それってインスタレーションと言えなくはないですよね。そこから美術家に成る人もいれば、オサルスなんて言われて、あっちへ、こっちへとコマネズミ人生。何時からこ〜なってしまったんだろう。不思議だ。
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